
「ICN SMART PASSは韓国旅行に必要?」
「登録方法を知りたい」
韓国旅行を計画している方なら、仁川空港での出国手続きに時間がかかることを懸念している方も多いのではないでしょうか。
特に混雑時期は、手荷物検査や出国審査の待ち時間が予想以上に長くなり、せっかくの旅行時間を空港で過ごすことになりかねません。
そんな悩みを解決してくれるのが、仁川空港が2023年7月から導入した顔認証システム「ICN SMART PASS」です。
このシステムを利用すれば、パスポートや搭乗券を何度も提示する必要がなく、顔認証だけで出国手続きを完了できます。
しかし、登録方法や注意点を知らないまま渡航すると、かえって手間取ってしまう可能性もあります。
そこで本記事では、ICN SMART PASSの仕組みから登録方法、実際の利用方法まで、初めての方でも安心して使える情報を解説します。
一度の登録で5年間有効なため、これから韓国旅行を予定している方は、ぜひ参考にしてください。
ICN SMART PASS(仁川スマートパス)とは

ICN SMART PASSとは、仁川国際空港(ICN)で導入された革新的な顔認証システムです。
2023年7月から導入されており、出国手続きを劇的に効率化する新しいサービスです。
従来の手続きでは、出国審査や搭乗ゲートで何度もパスポートや搭乗券を提示する必要がありました。しかし、ICN SMART PASSを利用すれば、顔認証だけで手続きを完了できます。
パスポートを探したり、搭乗券を出し入れしたりする手間から解放されるため、スムーズで快適な出国手続きを実現します。
一度登録すれば、5年間有効なため、5年以内に再度韓国旅行する可能性のある方はぜひ登録しておきましょう。
ICN SMART PASSの利用条件
仁川空港の顔認証システムを利用するには、以下のような条件があります。
詳しく解説していきます。
7歳以上である
ICN SMART PASSの利用には年齢制限が設けられており、7歳以上の利用者のみが対象となっています。
7歳未満の子どもと一緒に渡航する場合は、一般の出国ゲートを利用する必要があります。
なお、7歳から14歳までの未成年者については、保護者の同意のもとであれば登録できます。
対象の航空会社を利用している
現時点(2024年1月時点)では、ICN SMART PASSが利用できる航空会社は限定されています。
2025年1月時点で、対象となるのは以下の6社です。
- 大韓航空
- アシアナ航空
- チェジュ航空
- ジンエアー
- ティーウェイ航空
- デルタ航空
ただし、今後は対象会社を段階的に拡大していく可能性もあるため、最新情報をチェックしておきましょう。
アプリを利用できる
ICN SMART PASSの利用には、専用のスマートフォンアプリが必要です。
以下のバージョンよりも古いスマートフォンは、アプリをダウンロードできないため注意しましょう。
- iOS:16 .6以上
- Android:7.0以上
また登録には、設定用のメールアドレスとパスポートも必要なため事前に準備しておくとよいでしょう。
ICN SMART PASSの登録・利用方法

ICN SMART PASSに登録して利用するまでの流れは以下のステップで進めます。
詳細を解説します。
ステップ1:アプリをダウンロードする
最初のステップとして、App StoreもしくはGoogle Play Storeで「ICN SMART PASS」を検索し、アプリをダウンロードします。
前章でも解説したように、iOSであれば16.6以上、Androidであれば7.0以上のバージョンが必要です。
アプリは日本語対応しており、インターフェースも分かりやすく設計されているため、初めての方でも直感的に操作できるでしょう。
App Storeでのダウンロードはこちらから
Google Play Storeでのダウンロードはこちらから
ステップ2:メールアドレスを登録する
アプリを起動したら、言語設定で日本語を選択し、利用規約への同意を進めます。
その後、メールアドレスによる認証が必要となるため、有効なメールアドレスを用意しておきましょう。
PINコードを設定して、アカウントのセキュリティを確保します。
ステップ3:パスポートを登録する
メールアドレスの登録が終了したら、パスポート登録のステップです。
パスポートの登録では、まずパスポートの写真ページをスマートフォンのカメラで撮影します。
その後、NFCによる電子パスポートの読み取りを行います。
この際、スマートフォンをパスポートに近づけて認識させる必要がありますが、機種によってNFCの位置は異なります。そのため、スマートフォンを上下に動かしながら最適な位置を探しましょう。
パスポートの認証では、エラーが発生することもあるため、時間には余裕を持って進めることをおすすめします。
パスポートの登録が完了したら、続いて顔写真の登録に進みましょう。
システムの指示に従い、まず目を開いた状態、その後目を閉じた状態での撮影を行ってください。
ここで、IDの登録自体は完了です。
ステップ4:搭乗券を登録する
ID登録ができたら、搭乗券を登録します。
搭乗券の登録は、実際の渡航予定日が近づいてから行います。
多くの航空会社では搭乗24時間前からオンラインチェックインできるようになります。この時点で発行される電子搭乗券のQRコードまたはバーコードを読み取ることで登録完了です。
この手続きは出発前に必ず行う必要があり、搭乗券の登録がない場合はスマートパスゲートを利用できないため注意しましょう。
またこのタイミングで、預け荷物の登録もあわせて行っておくと、スムーズに入国を進められます。
ステップ5:専用ゲートで出国審査を受ける
すべての登録が完了したら、空港では専用のゲートを利用して出国審査に進みます。
このゲートでは顔認証カメラの前に立つだけで本人確認が完了し、通常の出国審査よりもはるかに短時間で手続きを済ませられます。
ただし、パスポートと搭乗券は念のため手元に用意しておくようにしましょう。
ICN SMART PASSの登録は必須?
仁川空港での出国時、ICN SMART PASSの利用は任意であるため、登録は必須ではありません。
しかし、このシステムを活用することで、空港での手続き時間を大幅に短縮できるメリットがあります。
特に、出国ピーク時における混雑回避の効果は大きいでしょう。
通常の出国手続きでは、保安検査場前の長い列に並ぶ必要がありますが、スマートパス利用者は専用レーンを使用できるため、待ち時間を最小限に抑えられます。
ICN SMART PASSを利用する際の注意点

ICN SMART PASSは便利なシステムですが、注意点もあります。
特に注意したいのは、ICチップの読み取りでエラーが発生しやすい点です。何度読み込んでもエラーが出続けるとの声もあがっています。
どうしてもエラーが出続ける場合は、仁川空港にある自動チェックイン機でも登録が可能です。
アプリ登録と同様に、パスポートや顔写真、搭乗券の登録を行いましょう。
このように、どのようなトラブルが起こるかわからないため、登録は余裕を持って進めておくことをおすすめします。
韓国旅行するならエンターテイメント・リゾートに行こう!
韓国旅行では、ICN SMART PASSで快適に入国を済ませたあとは、さまざまなエンターテイメントを楽しめます。
中でも注目したいエンタメの一つが、エンターテイメント・リゾートです。
カジノやレストラン、ホテルなど韓国の最先端のエンターテイメントとホスピタリティを体験できる場所として、多くの観光客から支持されています。
韓国旅行をより充実したものにしてくれるでしょう。
韓国の最大級の統合型リゾート施設「インスパイア」

インスパイアとは、韓国にある最大級の統合型エンターテインメント・リゾートです。
インスパイアエリア内には、韓国最大級のカジノや5つ星ホテル、ショッピングモール、プール、アリーナなどさまざまな施設が存在します。
仁川空港からは無料シャトルバスが出ており、到着まで約15分とアクセスも良好です。
以下の記事では、インスパイアの施設や魅力について詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
【韓国の統合型ホテル】インスパイアエンターテイメントリゾートとは?
まとめ
ICN SMART PASSは、韓国旅行をよりスムーズで快適なものにする革新的なシステムです。
登録手続きには多少の時間と手間がかかりますが、一度登録すれば5年間有効であり、複数回の韓国旅行で活用できます。
また、このシステムは今後さらに進化し、対応航空会社も拡大される予定です。
ただし、パスポートの読み取りエラーなど技術的な課題もあるため、余裕を持った登録を心がけましょう。
このような注意点を押さえた上で利用することで、ICN SMART PASSは韓国旅行の強力な味方となるはずです。